聖魔伝説2≪王宮編≫

アルンに咲く花【下】


 第12章 覚醒  小説を読む
  ★ 千早様    焼き加減は?
           置いてきぼり
  ★ S様     交錯する思い
  ★ 晶様     これからが始まりといえば始まり
  ★ コメント集  千早様
           晶様

 第12章 覚醒【記憶編】
  ★ 千早様    学校は?
           その発言は
           所有権主張のこころ
           何故に、自分についての記憶を封印するのか
           トラバス助手

 第12章 覚醒【ラスト】
  ★ S様     辛い罪悪感……でも、がんばって!
  ★ 犀羽様    心の痛み
  ★ 千早様    サリサちゃん、どう説明したの?
           トラバス助手と博士
           セーちゃんは聞いていた
           お返事にお返事

 第12章 覚醒【完結】
  ★ 犀羽様    伝家の宝刀? 刑法第0条
  ★ 晶様     明けない夜はない
  ★ 千早様    セーちゃんとサリサちゃん、何センチ差?
           未成年が宰相
           契約は死ぬ気だったから?
           お返事にお返事

 作者コメント集
  ★ 本日の独り言 第12章完結

第12章 覚醒

★ 千早様

聖魔、今回とうとう火が付けられてしまいましたね。
セーちゃんの姿焼きですか!?
食せるのはサリサちゃんくらいでしょう――じゃなくて、おまけに釘打ちとは〜〜(TT)

にょええええ。
そ、そんなん食せません、サリディアちゃんっ。
無理です。酷いです。あんまりですぅ〜。(T▽T) < って、燃やしたのは誰だ。作者だ。


ラゼルナさん……恨み辛みに目が眩んでしまってますね。
仕方ないとはいえ、ここまで凝り固まってしまうと、ちょっと気の毒な気が(「セルリアード」を見ることが出来ないのが)
でも、物事には限度があります。釘はいけません、釘は。

痛すぎですよね。
セーちゃん、よくも悲鳴をかみ殺して下さいました。
じっと我慢の子だなあ、セーちゃん……。

そして、哀れラゼルナさん。
もとを正せばセーちゃんが悪いのに、キャラ投票とかやったら、絶対に『嫌いなキャラ』にノミネートされるタイプ。
可哀相すぎる……。
どんな不幸な目にあっても、人間、優しさと誇りだけは失っちゃいけないんですね。

と、これは『本日のひとりごと』を受けたお言葉とみました。
他の読者様にわかるよう、転載しておきます。

★ 本日のひとりごと ★
ラゼルナさんの言い分も、もっともなのですが。
顔がいいわけでも性格がいいわけでも要領がいいわけでもないラゼルナさんとしては、財産をなくしたくらいで彼を見捨てる女性でも、手に入れたかったのだろうなって。そんな彼にさえ、気まぐれかもしれなくても優しくしてくれた人だったから。
何にしろ、彼には蓄えが全てだったのでしょう。
さらっと読んでしまうと、微妙に逆恨みな感じがしなくもない……もとい、するのですが。多分、逆恨みじゃないと思います。うん。
あ。
一応、ラゼルナさんじゃなくてセルリアードのフォローです。
何も、不当な責めを甘んじて受けているわけではないです。
ニニちゃんへの八つ当たりは止めていますし。
でも――。
恨みつらみやら因果やら、そういう曇りのない、より純粋な瞳で見たならば、そこに見えるのはニニちゃんが見たものだろうなと、思います。
これだけ理不尽な運命に翻弄されながら、魂の曇らないセーちゃんて、強いなと。
ものすごく不幸なのに、何一つ不幸のせいにしない。
言い訳しないというのじゃなくて、自分の不幸が言い訳にならないことを知っている。
なお、大切なものを大切にしようとする。
それを見ること、感じること、素直な行動に移すことのできるニニちゃんの存在が、鮮烈なまでに彼が何者なのかを知らしめて、胸に響くような気がしています。

今回は、セルリアードとニニちゃん、それぞれの『守りたい』という思いを込めて。

そして、ニニちゃん、よくぞ言ってくれました!
ラゼルナさんの態度にも怯まなかった、あなたは有望株です!(今が買い?)

早くサリサちゃんに辿り着いてほしいです(焦げ目がついてしまう前に)
しかし、身分証なんて持ってたんですね。「受け付け」さんからは、ちゃんと回収してきたんでしょうか? あの様子では置いてきぼりのような。大丈夫なのかな? ついでに、ディテイル君も置いてきぼりだし。

爆笑。
いや〜ん、うけました〜(T▽T)
ディテイル君、ほんとに置いてけぼり。気付かれてます〜。
サリディアちゃん、身分証は回収したのですが、ディテイル君、忘れてます……。
おかげで彼は今頃、寝込みを襲われて。 < うそです
何はともあれ、サリディアちゃんが忘れていても、作者が覚えているのでご安心を♪(^^)
伏線も張ってあることですし〜☆

ニニちゃんはよくぞ言ってくれましたよね☆ 大人には言いにくいことを、ずばっと!
まさに買い。


博士たちの出番も楽しみです。
第一部のラスト、私も面白かったです。お二人の会話が素敵で。
既に花嫁の父ですか? 博士(^^)

ありがとうございます。
博士が花嫁の父になるには、とりあえずセーちゃんが助からないといけないですね。
(ディテイル君がいるじゃないか、とは言わないで下さいね〜(T▽T) < 言いやしないと思うのですが)
個人的に第二部のラストは博士と助手より、セーちゃんと助手が気に入ってます。
お楽しみに♪(^^)


★ S様

聖魔は切ないけど、アドレ−ドの後に読むと なんかこう切ないけれど救いがあって(サリサちゃんの愛パワ−が!) またよいです。
セルリー君の下へゆこうとする感情を、 サリサちゃんの上へゆこうとする感情が一生懸命(愛パワ−で) 包んで押し上げていくかんじが。
ふたりの想いの絶妙な交錯が(おお、キャッチコピーのよう) なんだか勇気が出てくると言うか。いいなーとおもってしまったり。
こんなに思ってくれてる美少女を残して 一人で死ぬなどゆるされません!(ビシッ)

彼にもがんばってほしいものです…。

本当に。
そうですよね、その通りですよね!
あまりにも的確に、伝えたかったことを受け止めて下さって、ありがたさでいっぱいです。
言うことなしでする〜。

スイ様、ありがとうございました。(^^)


★ 晶様

「サリディアちゃん登場」
有る意味。【これからが始まりといえば始まり】

だと晶は思いました。

これまでは。
セルリアード君はただ存在する法律に従って大人しく裁かれようとしていましたけど。
有る意味「消極的」というか。
あるものをそのまま受け入れるだけというかいや、「だけ」といってしまっては身も蓋もないんですが…。

で、サリディアちゃんが現れて。
「謝罪」はしなければならない。が「サリディアちゃんと生きていたい」と思っている。
両者を成立するためには。
彼は自分で「謝罪」の方法を考え出さなくてはならない。
存在する法律を受け入れるだけというのではなく。

さぁ。どうするセルリアード君。
これからが君の正念場だよ。いかに両者を成立させるか。

爆笑。
ごめんなさい。笑うところではないのですが。(でも笑う)
晶様の問いではなく、それに対するセーちゃんの本音に笑ってしまいました。
そういうことは、サリディアちゃんが考えるからいいって。
どうやって両者を両立させるか、サリディアちゃんが考えてくれて、彼を説得してくれるものらしいです。(^▽^;)
そーゆーヤツです、セーは。(=▽=;)
サリディアちゃんの正念場なんですね。

……しょせん、マーディラさんの眷属よのう、セー……。

それにしても。
サリディアちゃんがいなくて、あんたはそんなに寂しかったのか…。
存在が心もとないというか。

そうですね、ギルファニートの兄妹は、生来そういうタイプらしいです。
誰かにごく自然に『溺愛』されていないと、存在が心許ないみたい。
たくましさに著しく欠けます。
でも、そこがまた良かったりして♪

ありがとうございました。


★ コメント集
千早様
今のところ、何だか、ほのぼのしてていいですね(いえ、現実は緊迫しているんですが)

鍾乳洞探索に、木登り。確かに魅力的です。

ですよね♪
鍾乳洞探索と木登り、沙澄の密かな夢だったりします(^^)


晶様

命は一個しかありませんもの。
…セから始まりドで終る名前の頑固者に聞かせてやりたい言葉だわ!全く。

沙澄「だって。」
セルリアード「……。」 < じゃあどうしたら良かったんだ、という顔。

困った&健気なやつですね、こいつは……(^^;)


第12章 覚醒【記憶編】

★ 千早様

彼も普通のお子様だったんですねぇ(しみじみ)
父親たちの前で女の子を誉めたり、ちょっぴりいじわるをしたりと、物怖じしなかった様ですが。
でも、サリサちゃんには、今も昔もやっぱり微妙に翻弄されているような……(本人無意識)

>魔道都市サン・エリスンに行って最高魔道師になるって夢
>大きくなって最高魔道師になったら、科学者になったサリサをきっと雇ってあげるから

セーちゃんもリシェーヌちゃんも学校に行っていなかったって……いいんですか? 行かなくても。
サニエルさんが教えてたのかな。そして、飛び級でいくつもりだったとか。
けれど、そんな人生設計も虚しく受難の時代に突入していくんですね……(合掌)
……そこで今、裁判うけてるし、処刑されかけてるし(T▽T)

当たりです♪ < サニエルさんが教えてた
サリディアちゃんが隣国の学校に行っているのはなぜか。
自分の国に、そもそも小学校がないからです。(どーん)
カティラには大学しかありません。
学校がないくらいですから、当然行く必要もありません。
カティラでは、学問自体が割と贅沢品だったりします。


そのせいか「泣き虫毛虫には返してやんない!」にやけに物悲しさを感じました(TT)
(あんなに楽しくて純粋で幸せだったのにね……うううっ)

>「……いつかまた会えたら、僕のお嫁さんになってくれる?」
セーちゃん、君はいくつだい? ――じゃなくて。
本来なら微笑ましいはずなのに、何故か手が早い、という感じが……(−−;)何故だ!?
感動のシーンなのに〜〜

……手が早いからでは?(・▽・)
いえ、冗談です。
今のセーちゃんを知ってる方だから、お気持ちはわからなくもないです(^^;)
でも、当時は純粋に、
『大きくなったら結婚して、子供が生まれて、それを守り育てて行くのが自然で幸せなこと』
だと思っていたのでした。 < 実は今も
引け目も負い目も何もなかった当時は、素直にお嫁さんにはサリディアちゃん希望って、自分の中で認められたみたいです。
しばらく会えなくなるけど、いつか迎えに来ようと、心密かに誓って――。
でも、迎えに行く資格を途中で失ってしまって。

幸せな未来が子供心に見えていただけに、すごく抵抗したのですが、運命が強すぎました。

でも、結局迎えに来たあたり、よほど未練があったのでしょう。
健気です。
もとい、サリディアちゃん幸せ者ですねv(^^)


>あの時とかあの時とか、封印解いて、自分のだって主張したかったんじゃ
えっ、えっ。どの時、どの時!?(^▽^)
サリサちゃんとケルトくんとファスちゃんの三角関係もどきとか?
関係ない顔しときながら内心は……ふふふふふv
ディテイル君との初対面の時とか?
そうでしょうそうでしょう。所有権を主張したかったでしょうね。

えへ〜☆
惜しい、惜しいです、千早様!(>▽<)
物怖じしない、不敵な彼に気付いていながら、惜しいでする〜☆
ケルト君とかディテイル君とか、もはやアウトオブ眼中です。
自分が本気になったら勝負になるかとまで。(その過剰な自信はどこから来るんだ、おまえ。)

真面目な話、主には、サリディアちゃんに『アルバレン』に堕ちた自分をさらすしかなかった時です。
再会した時とか、ディテイル君との決闘の後、自分は人殺しなんだからついてくるなって言ってた時とか。
自ら拒みながら、威嚇しながら、失いたくはなくて、『こんな風になってしまったけど、行くな!』と切望する部分と、『こんな風になってしまったから、近付くな!』と切望する部分が見事に彼の内部で矛盾していて。

気が狂いそうでした。

何もかも忘れて、ただ彼女を抱き締められたらと、幾度となく願いながら――。

……。
抱き締めればいいのにね。


しかし……何故に、自分の記憶を封印するかな? セーちゃん……。
自分がいなかったら実験室は使わなかっただろうから、ということで事故の事と一緒に封印したのかな。
あれ? 博士達はセーちゃんが封印したことに気付いていたんでしょうか。

あんまし細かい記憶指定ができなかったので、まとめて封印しただけ、というのが定説です。
でも、作者の仮説。
セーちゃん、サリディアちゃんへの未練を断ち切りたかったんじゃないのかなって。
家の都合で会えなくなるのがいやで。
完全に自分の思い通りになるんでなければ、そんなのなら、いっそ何にもない方がいいって。
そういう心境だったんじゃないのかなって思います。
子供だ……(―▽―;)
子供だぞ、セーちゃん! その完璧主義はあまりにも子供っ!
(だから子供ですって〜(^^;) まだ12のお子様ランチ。)

ちなみに、博士達は報告受けていました。


>トラバス助手
聖魔1の時は名前が出てくるわりに、ニーズルとサニエルさんに隠れて影の薄い印象があったので(一応、黒幕扱いだったにもかかわらず……)新鮮でした。
い、一体何がそこまで彼をセティス博士に傾倒させていたのか……(―▽―;)
大学時代に何が……!?
そして、結局何をしたかったんだろう??

セティス博士は大物でした。
何がそこまで……うーんと、カティラシティでは、ほとんど伝説みたいな人でした。
才覚が高かったのはもちろん、人格者としても有名で、稀代の魔道師として、隣国(アルンのことね)からお呼びがかかっちゃうほど。
残念ながら俗世の権勢に興味のないお方でしたので、メルセフォリアは庶民のままなのですが。
トラバスさんだけでなく、サニエル(セーぱぱ)さんもセティス博士には傾倒してました。そのたった一人の孫を息子が射止めたなどと知ったら、セーぱぱ大喜びです(^^)

トラバス助手が何をしたかったのか。
近々、セーちゃんが明かしてくれます。ご期待あれ♪

さあ、どうなっていくか、裁判の行方!! 楽しみです〜〜♪ それでは。

どうなるんでしょうね〜。たくらんでます♪
ありがとうございました。(^▽^)


第12章 覚醒【ラスト】

★ S様

サリディアちゃん…。
大丈夫でしょうか。大丈夫ですよね。彼女の強さとセルリ−君の愛パワ−(おお逆になった)さえあれば…っ!
辛いです。うう。罪の意識というものは一番苦しいものですよね…
や、人によりますか。
なんかこう、一番後味悪いような…。喪失感とかも痛いですが、いっそそういうものは澄んだ痛さを感じます。
罪悪感は、ドロドロっぽい…。底なし沼ですよね…。
足とか取られて、動けなくなってしまったりして。どろどろ…。
ミニマムなみなさんがあまりに可愛かったものですから
よけいに悲惨さが増幅されております…。
やはりここはセルリ−君に頑張ってもらわねば、ですね!
釘打たれて焼かれてる場合じゃないです。がんばれセーちゃん。

笑。
全くです〜。釘打たれて焼かれてる場合じゃないです、セーちゃん。
頑張ります!

言われてみれば、喪失感って確かに『澄んだ痛み』という感じですね。
罪悪感は『呑み込まれる感じ』でしょうか。
真っ暗な場所に引きずり込まれる感じと言うか。

ミニマムといえば。途中で 荻本さんの あまりにラブリーなミニマムちゃんたちを見てしまったせいで、みんなあの顔で動く動く(笑)。少年セーちゃんが、少女サリサが
泣き顔も何もみんなあの顔をベ−スにして頭の中で話が展開…。
やー、ほんと、かわいいです。とくにセーちゃんの笑顔が。
めろめろ。
宝箱の中の、ひとつぶの宝石のよう。

ですよね!
沙澄もあの絵、大好きです。最高です。
文句なしの一枚なので、あの顔で動いて全く問題ないです♪

S様、ありがとうございました。(^^)


★ 犀羽様 Fairy Tale

今回UP分の聖魔、痛いですね。心が……
サリディアは死という形で償う事の虚しさと無意味さがわかるから死ねない。
でも、自分という存在が許せなくなっている。
セルリアードは自分が裁かれなければ償う事はできないと思っている。
けれど、サリディアには自分達の事で苦しんで欲しくない。
そんな感じがしました。
2人とも『生きる』ということに対して希薄になってますね。
どちらも根がまっすぐで純粋だからでしょうか?
罪をすべて背負い込もうとするのは……
2人にはこのまま壊れて欲しくないです。
どんなに小さくても『救い』が見えるといいですね。
そこからまた新しい道が見える気がするから……

痛いです〜(><)

セルリアード、背負い込んじゃって。
サリディアちゃんも、背負い込みはしないけど、まともに心切り裂かれちゃって。
セルリアードは年長者として、自分がしっかりしなければ、という環境の中で育ってきたので、責任感がとても強いです。
サリディアちゃんはメルセフォリアの家で、真実を見極める力、真実を感じる力を伸ばしてきたので、見えてしまうと痛いことまで、全て見えてしまいます。

だけど何より、「自分がいたらないばかりに誰かを傷つけた」ということが、2人とも苦しくて。
自分だけのせいではないとわかっても、やっぱり、「守りたかった」のは自分だからです。
傷ついたのは、自分自身が守りたかったもので、守りきれなかったからなのです。

……あれもこれも欲しい、譲れない、と思う2人だからこそ、背負い込んでしまうのかもしれません。
でも今、そういう新鮮な気持ちを失いつつある沙澄には、そんな2人が羨ましく、眩しく見えたりします。
若いっていいなあ。 < 沙澄さん、おいくつですか
生きていられないほど傷つくこともあるけど、その痛みさえ凌駕するほどの、希望や喜び――生への執着もそこから生まれるものだと思うから。

――深い痛みを感じる人には、それに匹敵する、喜びを感じる力が必ず潜在すると思うから。
だから、希望は必ずあると思うのです。
その人を苦しめるのが痛みである限り。
(虚しさになってくると……参ります(^^;))

感じたこと教えて下さって、本当にありがとうございました。
どうなってほしいかまで教えて下さって、すごく助かりました。

犀羽様の言う通り、きっと、新しい道が見えてくると思います。
小さな小さな『救い』からでも。
……きっと、ですよねv(^^)


★ 千早様

こんばんは、クライマックスに煽られてます。
毎日、なんでこんな所で続く〜〜!?と、絶叫してます(ああ、すいませんっ!)

ニニちゃん、おいしいところを持っていきましたね。
サリサちゃんがいるせいか、セーちゃんが積極的になって、なにやら説得してますが……。
(こんな積極性はいらない〜〜(T▽T))
あと、サリサちゃんの説明、気になります。
「真実だけを語りながら、リシェーヌの存在は見事に隠して」どう説明したのか興味あります。
彼女が居ないことにはセーちゃんの行動理由が弱いような。

そうですか?
えへ〜、じゃあ♪(^^) < 嬉々として

◆ サリディアちゃんが語った セーちゃんの事情 ◆
彼がまだ十二だった時、病に倒れたその母親を救おうとして、父親が禁じられた魔族召喚を伴う研究に手を出したこと。
そして、召喚した魔族の呪術に負けて、気が狂ったあげく、彼をアサッシンに預けたこと。

この辺りまでは本当なのですね。で、

彼が十四になった頃、完全に狂った父親が、魔族を元に創り出した、凶悪な生物兵器を表に出そうとしているのを知って、あわてて止めに入ったこと。
けれど止められず、逆に裏切り者として追われる身になってしまったこと。
その先は殺すか殺されるかで、自分の身は自分で守るしかなかった彼に、死にたくないと思えばそれ以上の余裕はなかったこと。
それでも、狂気に冒された父親と、父親が創ったもの、その忌まわしい研究の全てを始末するまではと――

生物兵器の材料が何だったかを言わなかっただけで、ほとんど事実なのでした。
妹を救うため、というのを、父親を救うため、にすりかえたのです。
しかも、それも決して嘘ではなくて。

ちなみに、彼女と彼の関係については、
その研究というのが、もとはサリディアちゃんの家で管理していて、助手だった人(トラバスさん)に盗まれたものであったこと。
トラバス助手がその研究を盗んで失踪した原因が、彼女にあること。

その辺りから説明しました。

こんなところになります。

>トラバス助手
なかなかのバックボーンがあったんですね。
サリスディーン博士への敵意……な、なんか怖そうですね(−−;)
よく同じ職場にいられましたね。胃が痛くならなかったんでしょうか?
(ワラ人形に五寸釘でも打ち込んでたり)

サリスディーン博士というのも変わり者です。
外伝『エマの魔法使い』に見られるように、ごく淡々と「私は彼女にどきどきしているようだ」と言って、サニエルさんに「どの辺が?」と思われてしまうお方。
ごく淡々と「トラバスは私が嫌いなようだ、弱ったな」とか言ってそう。
たいして弱っていません〜(―▽―;)
基本的に淡白なんですよね、この人。敵意を持たれても、冷静に適度に「気をつけよう」とか思うくらいで、神経、まるで消耗しません。
しょせん、この博士にしてあの助手(ラ)あり。恐るべし、メルセフォリアなのでした。笑。

しかし、セーちゃんもよく知ってましたね。そんな突っ込んだこと。

博士から聞きました。
博士、ただ伝言受けたわけではなく、彼の助けになるかもしれないと、その際に色々と事件の背景など、説明したのです。サリディアちゃんが彼を助けに行くと言い出した場合、彼が彼女を守ってくれないと&その力がないと、お父さん困るので。
そう――実は教えてもらっただけなのに、訳知り顔で偉そなセーちゃん。いい性格してますv(^^)

感想集、見ました。なるほど、そう言うことだったんですか(^▽^)
ありがとうございます。謎が解けました♪

小学校はもう少し一般的なのかと思ってました。サリサちゃんって、やっぱりお嬢♪
(某助手さんの外伝に学校の事がたくさん出てきたので。あ、でも別の国だったか。おまけに貴族)

はい。アルン王国(ケルト君の国)やラルス公国(某助手さんの国)になら学校、あるんですよね。
でも、セーちゃんとサリディアちゃんの郷里であるカティラシティは都市国家――すなわち辺境の地なのです。
施設も偏っているというわけなのでした。

>『大きくなったら結婚して、子供が生まれて、それを守り育てて行くのが自然で幸せなこと』
……意外と、堅実というか地味というか。まともと言うか。
はっ! これ以上、口にすると夜道が歩けなくなるかも( ̄□ ̄;)

とても殺傷力の高い、「天使の微笑み」は母親譲り。
意外と言われてしまう、誠実で真面目なところは父親譲り。
そして……!
純粋で善良な反面、やたら危なっかしいところは 両親譲り。(爆)

>ケルト君とかディテイル君とか、もはやアウトオブ眼中
その自信はある意味素敵ですセーちゃん。あなただからこそ魅力になります。
ええ、サリサちゃんに愛されているあなただからこそ(でも、私のナンバーワンは彼女ですv)

ありがとうございます♪

>セティス博士は大物でした。カティラシティでは、ほとんど伝説みたいな人でした。
……そんな大物を父親に持ってサリスディーン博士も大変だったでしょう。それなりに周囲の圧力があったでしょうに。でも、実力は十分にあったからそうでもなかったのかな?
(それでもやっぱり大学時代もトラバス助手はきつかったんでしょうか)

トラバスさんとサリスディーンさんは、大学の頃からうまが合っていませんでした。
試験前の準備休みに彼女と遊びに行っちゃう辺り、トラバスさんにはサリスディーンさん、理解不能で(^^;)
でも、結局彼は我が道を行く人なので、周りになんやかや言われても、ほとんど気にならなかったみたい。
当時から、敵意はトラバスさんの一方通行でした。
期待も周囲の一方通行でした。(……。)

こんなところですね。
千早様、すごく解説しがいのある感想、ありがとうございましたv(^▽^)


第12章 覚醒【完結】

★ 犀羽様 Fairy Tale

終わりましたね。修羅場が…(T-T)
よかったです…本当によかったです。
なんといっても、セルリアードが『自分死ななければ終わらない』という考えから離れてくれて…
でも、決着のつけ方が、まさに『伝家の宝刀』で驚きました。
…いえ、納得できるんですけどね、お役人さんの説明は。
でもまさか、こんな必殺技(笑)がでてくるとは思わなかったです。(^^ゞ

大団円、ひとえに、駆けつけてくれた皆様のおかげですv 愛ですv(^^)

刑法第0条『魔族が絡んだことに関しては、関係者を罪に問わないものとする』。
これは決して、加害者を許す法ではなくて。
セーちゃんくらいの罪を重ねれば、通常、この法が適用されても、適用されればこそ、殺されることになります。
この法が適用されると、セーちゃんを殺しても、殺した人、殺人罪に問われないのです。

彼を殺せるような人などいなかったから、なんて話じゃなくて。
(セーちゃん、捕縛されてましたし、抵抗する意思もありませんでした。皆が「アルバレンなど殺してしまえ」と叫べば、殺されていたのです)

本当に彼を救ったのは、彼自身。

もう先がなくてさえ、守りたいと思う気持ちを失わず、守れるものを精一杯守ってきたから。
サリディアちゃんはもとより、ケルト君、ディテイル君、ニニちゃん、ピート君――彼を助けに駆けつけたのは、『彼の罪は彼のせいではない』なんて思った人達では決してないのです。
ニニちゃんとピート君はともかくとして、むしろ彼が罪を犯したこと、認める人々なのです。
それでも、彼の罪深さを認めてなお、救いたくて駆けつけてくれて。

それはたぶん、彼が先に、彼らに手を差し伸べたから。
救える者を救いたいという気持ちを、彼がなお、失ってはいなかったから。

セーちゃんは許されたのでなく、生きていて欲しいと願われたのです。そして、それに応えたいと思ったのです。

それはまるで奇跡のようで、それでいて完全に必然で。
奇跡って、起こすものなんだなって。
誰の中にも、その力は眠っているんだろうなって。

そんな風景が書きたくて、頑張ってみました。
そして、そんな大団円、よかったと言って頂けて何よりです。(^^)

ありがとうございました。


★ 晶様

沙澄様。感動しました。

「お願い、あなたのこと、殺さないで――」

「おまえのしたことは忘れないけど……お前のこと、許してやるよ」

二人のこの言葉に感動です。

サリディアちゃんの言葉は。
自分の死で清算しようとしていたセルリアード君に、死で死を贖うことの空虚さを。
だから、生きて。
過去を背負って生きることは辛いけど、その先に何かあるから。

ディテイル君の言葉は
復讐が次に何もうみださない空しいものと、それを越えたところにあるものを。

上手く文章になりませんが。心に響きました。

そして乱入ケルト君。
「どうして何もかも、一人で片付けようとするのさ。」
全くです。
セルリアード君が責任感が強いのは良いですが、周りで彼を仲間だと思っている人たちが目に入らなさすぎ。
いくら優秀でも、人間は一人では何も出来ないんだから。

その意味でも、サリディアちゃんの、心の暖かさが。
無責任に優しいだけではない、優しさが。
セルリアード君に周りを見せてくれると期待してます。

セ「いや、仲間じゃないから」
とか言って。(爆)
冗談はさておき(本気だ、という説もありますが〜(^▽^;))
セルリアードはとにかく、自分の価値を見失ってしまってて。
サリディアちゃんのセリフも、ディテイル君のセリフも、彼に、彼自身の価値を突きつけるものなのです。

いくら優秀でも、人間は一人では何も出来ない。
その通りですよね。
それでも、セルリアードはそうしようとする。ケルト君が問う。
「どうして何もかも、一人で片付けようとするのさ」
それは、セルリアードが彼自身に、「助けてもらう価値」を見出せていないから。
仲間だと思ってもらう価値を、認めていないから。

ケルト君の問いかけも、やっぱり同じなのです。
頑なになってるセルリアードに、価値、なくなんてないって。

寄ってたかって事実を突きつけられて、彼もやっと、見る気になったみたい。
見えたんだね。

今はまだ、少しかもしれないけど。
サリディアちゃんがきっと、彼の価値をたくさんたくさん、これから引き出して見せてくれると思います。
お楽しみにです〜v(^▽^)

さて。
セルリアード君の身の振り方も決まったし。
サリディアちゃんがいてくれるから、もう何もかも一人で背負い込もうとしたりしないだろうし。

とんでもない、きっとすると思います☆(>▽<)9
セーちゃんてば、見栄っ張りだから♪ < サリディアちゃんいると、余計やりそう

この後は。
リシェーヌちゃんとの再会もありますし。

さらには。
例の一大イベント(マーディラさんとの約束)が、待っていますね。
セルリアード君。
君の受難??は続くみたいだよ?

では。
セルリアード君の花○姿に期待しつつ…オイオイ

セ「……(怒)」
沙「晶様に怒っても無駄だと思うけど。」
セ「……作者殺す」
沙「ひ〜!(><)」


★ 千早様

私もセリフに感動しました。
セーちゃんの心を決めたサリサちゃんとディテイル君、よかったです〜〜v
サリサちゃんには(、、)忘れ去られていただろうディテイル君はギリギリで登場。
いつ来るのかとドキドキしていました。

>その胸ぐらをつかんで詰め寄った。
ドラマですv 色々葛藤があったのに、きっぱりと決着を付けて決めてます。
でも二人ってそんなに身長差が? 男女は5センチ差がいいって聞いたことがありますが。
(セーちゃんとサリサちゃんは何センチ差だろう?)

セーちゃんが178センチ。サリディアちゃんが156センチ。22センチ差です。(けっこ、ありますね)

それはそうと、ドラマですよねv(^▽^)
ディテイル君、心広すぎです。立派です。この心意気で、今後も頑張ってほしいです。

>今まで苦しみはしたが、迷ったことはなかったのだ。
セーちゃん潔すぎ。

全くです。

まさか、ピート君も出てくるとは。しかし、博士設計の移動装置が「へんなもの」?
一般にはあまり知られてないんでしょうか。「白い球状の物体」を運転してきたとなれば、来る途中、さぞや注目を浴びたでしょうね。

はい、あまり知られてないどころか、誰も知らない謎の物体Xです。笑。
怪しすぎのメルセフォリア。
幸か不幸か、森の中を突っ切ってきたので人目はあまり浴びてません。
今後もラの助手などが、メルセフォリアをますます怪しい家にして下さると期待されており……博士、ふぁいと☆

そして、ケルト君。よもや登場するとは思いませんでした。

>「そんなものより大事なことだってあるだろう? 相談してくれたっていいじゃないか」
まったくですね。セーちゃんが薄情にも我が道を貫いて、さっさと自首してしまったので、もう出番がないかと思っていたのですが意外としぶとく出張りましたね。

いいです、そのおっしゃり方が!(>▽<)
>薄情にも我が道を貫いて
最高、その通りです! すばらしいニュアンスです〜☆

それにしても宰相ですか。いいんですか、未成年が。まあ、生半可な人よりかよっぽど優秀でしょうけど。

大丈夫です♪
この世界は情報化社会じゃなく、政治もかなり原始的なので、問題ありません。
基本的には世襲制ですし。
セッグさんやエメリーダさんが補佐して下さいます。

それはそうと。
建国秘話の類になりますが、もともと、アルン王室と言ったら精霊使いの一族――有事の際の生贄さんだったという。
精霊使いとしての、その力をして崇められ、尊敬されていて、精霊の声を聞ける王の命令は絶対でした。
でも同時に、自然災害に見舞われた折には、その命を引き換えにしてもそれを止めるという、無茶な使命も課せられていました。
歴代の精霊王様、誇りにかけて使命を遂行し、中には落命された方も少なからずいらっしゃったとか。
5代ほど前から精霊使いじゃない国王が立っているのですが、その気風は根強く残っていたりして、
『国民を守るために王が犠牲になるのは当たり前。にしても、王様って立派な人だよな』
とか
『やっぱ、王様は優れた精霊使いでしょう』
とか
ケルト君よりセーちゃんを王様に、という勢力は確実に存在しています。
つーか、犠牲になることを期待されてるセーちゃんて、気の毒なよーな。(^^;
本人誇りに思いそうですが。(^^;;;

そんなわけで、血筋以上に性格に、アルン国王の資質が高いセーちゃんなのでした。さすがは正統。ちゃんちゃん。

>刑法第0条
凄い法律がありますね。
いいんだか悪いんだか、微妙な感じもしましたが、なるほどと思いました。
確かに、魔族かからんではねえ。

ありがとうございます♪
『そのおっしゃり方が素敵』第二弾です。
>いいんだか悪いんだか
うまい〜☆

>より正確には真実を見極めたいだけで
「セーちゃんは、全ての『真実』を見ることを運命付けられてる人だから」ですか。
格好いいですね。じゃあ、リシェーヌちゃんの名前にも意味があるんでしょうか。

ないです。(きっぱり)
リシェーヌちゃんは幸せなことに、ちゃんとご両親に名付けて頂きました。
セーちゃん、名前『魔族語』なんですね。これが『神聖語』とかだったら幸先いいんですけど……。
生まれた時から、魔族に絡まれてるような(―▽―;
苦労が多いのう、セーや。

でも、かっこいい名前で良かったね。 < せめてもの救い

そういえば、セーちゃんには生き延びたら生き延びたで受難が待ってるんですよね。
マーディラさんとの「契約」が。大変だ〜〜♪
……もしかして、自首して死刑になるつもりだったから、あの条件をのんだとか?
だったら、凄い失敗ですね(^^)

千早様大当り〜☆
似たようなものです。
あの時は、『命と引き換え』という条件でディテイル君にマーディラさんを呼んでもらっていたので、ディテイル君に殺されるつもりでいました。生き延びてしまった時、内心、しまった〜!! と思ったこと請け合い。

ご愁傷様です……(T▽T)

それでは、この辺で。ありがとうございました。(^^)


★ 千早様(返信)

>男女は5センチ差
つい先日、男女は15センチ差が理想というのを見ました。
なんで、5センチって思ってたんだろう?
セーちゃんとサリサちゃんは余裕ですね。頭ひとつ分違うくらいかな?

そうですね。
ちょっと差がありすぎですか。まあ、なんとか。

>アルン王室と言ったら精霊使いの一族――有事の際の生贄さんだったという。
……なんというか、不幸なのは遺伝子に刻まれていたんですね。
さすが、直系。正当な王位継承者だけのことは……なくていいのに(TT)

>犠牲になることを期待されてるセーちゃん。
……本っ当に気の毒ですね。庇護される方には、これ以上ない人ですが。
有事の際には、自ら進んで犠牲になってくれそうだし。

>『命と引き換え』という条件で
ああ、確かにディテイル君との約束がありましたね。でも、セーちゃんがその気でも、ディテイル君が本気でもらったとは思えなかったので……。

ごもっともです。
いちいち、ごもっともです(深々とうなずく沙澄)
ほんとにもう、セーは……(T▽T)

こんなセーですが、これからも可愛がってあげて下さい♪
ぺこり。

お返事、ありがとうございましたv(^▽^)


作者コメント集

本日のひとりごと(9月29日)
やり遂げました。
時間が随分遅くなってしまいましたが、第12章完結です。
第二部クライマックス・了。

眠い目をこすり、考えて考えて、精一杯考えて、書き上げました。

サリディアちゃんの思い。
そして駆けつけた、ディテイル君、ケルト君、ピート君。
セルリアードに守られ、惹かれ、自分も守りたいと思った人がこんなにたくさん。

自分ではしっかり納得しています。これでだめなら悔いなしです。
人事を尽くして天命を待て――。

一人でも多くの方に、感動してもらえたことを願って。